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トライアスロンとは『勇ましい男の象徴』であり、僕にとって『一番の調味料』なんです
「夢は世界選手権出場です!」決して笑いを取るためだけに出た言葉ではない。芸能界屈指の自転車好きとして知られる団長が今本気で取り組んでいるトライアスロンを語ってくれた。

「僕だけ4種目!?」憧れだったトライアスロンに参戦して

SUUNTO 団長さんがこの数年挑戦している「トライアスロン」。どのような経緯で始められたのでしょうか?

団長:やっぱりこう、トライアスロンの圧倒的なイメージですよね!「アメリカの奥地に行って虎を刈って来たぞ~」みたいな勇ましい男のイメージみたいな・・・。トライアスロンを完走してこそ一人前の男になれる!ずっと憧れがありました

 

SUUNTO:初めてのトライアスロンは

団長:最初に挑戦したのは銚子マリーナのショートのトライアスロン。僕は潜水が得意で世界選手権に出させてもらったぐらいなので、潜れるんだったら溺へんやろ・・・。自転車は好きだし。ランも先輩の森脇健児さんもやってはるし、僕にもできるんじゃないか・・・最悪歩けるし・・・というノリで挑んだのが大誤算。スイムで足攣って、バイクでもふくらはぎを攣り、ランでまた前腿攣って、更には後ろ腿も攣って。もうこの先どうしようか・・・と。あ~バイクの後走ったらこんなにも攣るんだ・・・と、連続する難しさを知りました

続いて迎えた天草(2009)では前回の教訓も活かして頑張るも、ランニング中におばちゃんに「逢いたかったかった~」と抱きつかれ、カメラが待ち構えるゴールへのランをダッシュして、無酸素状態で倒れ込んでいるとクロちゃんに喉乾いたや、と口に水を放り込まれ溺れるという始末。そのまま抱えられて壇上に上げられ漫才をさせられ僕だけ4種目をこなした思い出が(

 

例の大事故を起こし決意した新たなる挑戦

SUUNTO : 今回なぜ世界選手権を目指そうと決めたのですか?

団長:きっかけは2015年の山形温海のトライアスロンです。バイクで補給を取り損ねて転んで、ドクターヘリで運ばれた例の事故ですよ。しまいにはそれが「トライアスロン危ない、自転車危ない」と取り上げられる度に言われるようになってしまって・・・。「危険だ、危険だと言われるのが・・・、これはみんなに申し訳ない事したなぁ・・・」と復帰してからはトライアスロンの人に謝って歩きました。

それで山本淳一プロと食事をした際に相談したら、「世界選手権狙ったら明るいニュースで取り上げられるんじゃないですか!?」とまた軽くいわれ・・・。これまで完走もギリギリ、走り切ったら飯が旨い、みたいなのが醍醐味だと思っているレベルでいた僕が、その道のエリート達と走れる訳ないでしょ・・・と言うと、また淳一さんが軽いノリで「いやっ練習すれば行けるっしょ!」といわれ勘違いして、やりだしたのが昨年です。本格的にトレーニングを積んで挑んだものの昨年はやっぱり歯が立たなくて・・・。最高順位が京都の8位(エイジ)。慣れてない事もあり、ウェット脱いだら下のジャージも脱げる・・・。さらにはシューズのセッティングを焦って左右逆につけてしまっていたり。それでもその時は何故かバイクのベストタイム!もう余裕が全然なくて・・・。でも後からきいたらポイントを穫れる5位とは2分ぐらいしか差がなくて、みんなにめっちゃ怒られて...落ち着いてやっていたら2分は詰めれたな、と(苦笑)。

※この撮影は2017年6月に行われました

安藤コーチとの連携でトレーニングの仕方が大きく変わりました

SUUNTO:今年はトレーニングの取り組みが変わったとか?

団長:昨年は「世界戦狙うにはこれぐらいやらんといかん。」とにかく練習のボリュームを出そうと、朝起きて練習して足りない分は仕事帰って来てから夜中の3時まで練習して・・・と無理し過ぎていました。ふくらはぎを怪我して、さらに腰痛になり痛み止めを飲みながら仕事に出かけている状態でした。山本淳一コーチからバトンタッチで安藤隼人コーチを紹介されて新たな取り組み方を学んでいます。
特に今年は質を考える様になり、柔軟性やケアを入れながら、中身を濃くといった感じで、フォームやテクニック的な事を重点において調整する様になりました。

「初心者こそペース管理は大事ですよね」安藤コーチ

 

団長:4年前からSUUNTOを使っていたんですよ。今年は本格的にデータで管理する様になりました。ランなんか僕は「はいキロ何分で走って」と言われても元々ランナーじゃないんでこれを使ってペース管理したり、心拍もこれを越えると持たないペースというのを気にしながら走るよになった。

安藤:ベテランならデバイスは入らないけど、初心者程ペース管理は大事ですよね。団長さんはロケも多いし、走る環境も毎回違う。GPS機能がついたSUUNTOで正確に距離を管理してタイムを刻む事が出来ますしね。

団長僕は職業柄突込み癖があって、いつも全力でダッシュするから、レースで抑えているつもりでもオーバーペースSUUNTOを使って冷静にペーシングすることが出来るようになりました。大阪マラソンでもスタートみんなめっちゃ速いんですよ!でも、僕は芸人仲間と走っていてサブ4を狙っていたので時計を持っていない彼に「俺コレ(SUUNTO)持っているから大丈夫やで。このペースでいこう!」と落ち着いて走れたんですよ。ましてや沿道からの声援も多くて無理をしてしまう環境が整っているだけに、なおさら自分を抑え続ける事が重要ですよね

安藤 でもスイムはダメだね(笑)

団長 そうなんですよ1500mの所を2000m近く泳いでいる。それもあとからGPS機能でみれる地図で辿るととんでもないコースを泳いでいるのが分かる。でも現場ではもう必死だからちょっと道逸れたかなぐらいが、とんでもなく進んでしまっている。やっぱり僕は騰がり症なんですよね(笑)

※GPSのログデータでは、団長がスイムのコースを大きく外れているのが分かる。

安藤:団長さんというとやはりモノマネに長けているだけあって、コーチに習うとすぐに順応してフォームが整うんですよね。それで少ししてまた会うとまた元に戻っている・・・。この繰り返しが団長の特徴でしたよね。
団長:そうなんですよ。致命的なのが忘れやすいんですよ! いままで結構その場で言われて「なるほど!」とわかったつもりでいるから、いつのまにか忘れて戻ってしまうんですよね。「あれっ想い出せない…」とそれが安藤コーチに出会ってから完全管理で徹底されて・・・。分かりやすく時間をかけて理解させてくれたんですよ。
安藤:ダメを一回やらせて修正させる感覚を身につけさせているんですよ。それだとフォームが崩れた時に「あっ崩れたな!」って気付けるようになるんですよ。元々色んな方に習っているので色々コンフューズしていたところがあったので、落ち着いて動きを確認しあいましたね。

トレーニングはログとしてSUUNTOのデータを共有して管理しています。団長は規則的なプランが作れないので、その都度プッシュして火をつけさせる感じですね。

団長:SUUNTOは前のモデルから使っているんですけど、見た目がふつうにカッコいいので、普段からつけていますね~。パッと見アスリート機能がついているなんて分からないけど「おっあいつスントつけている。トライアスロンやってんだろうな」と思われた
い(笑)気持ちもあり、それでいて知らない人からは感じのいい時計しているな、という風に思われるのがいいですね。

我慢の仕方が変わった

団長:僕の座右の銘は「我慢!」(一同爆笑) 安田大サーカスを組んだ時にそう心に決めました!ヒロとクロちゃん・・・。もうなんっにもやらんですからね、あいつら(笑)。その我慢というのもパナソニックの松下幸之助の「苛立つ事が10あっても10怒るな、10あったら3怒れ」というような言葉から来ているんです。実際そうなんですよね。10個 気になっている事を言っても分かってくれないんですよね。それを我慢して3個いうと分かってくれる。松下さんほんと凄い人やなと・・・。
それに、子どもの頃好きだった本も「南極物語」でしたからね!子どもの頃からそういう性分なんでしょうね。
だから走りもそう。去年まではどんなに辛くてもそれを堪えているだけだったんですよね。誰かに抜かれても重いギアを我慢して踏んで「クッソォ!」みたいな感じだったんですが、それが今年か
らは「このフォームを我慢しよう!このリズムを我慢しよう!」「どんなに辛くても肩を上げん様にしよう」と変わってきました。我慢の方向性が変わって来ました。

世界選手権を目指す!JTUポイントを獲得する為に戦い続ける

SUUNTO :トライアスロンの世界選手権に出るには?

団長:世界選手権に出る為にはJTUのポイントを穫ってランキングに食い込むのが最初のミッション。4レースのポイント(全レース中)の合計が選考基準になるので、この後もみなと酒田、高松、京都、しまなみと出場します。でも40代の人がめっちゃくちゃ強いんですよ!最近の大会も1位40代、2位20代、3位40代・・・、とエイジとはいえ激戦区なんですよ。大学生に勝ってしまう彼らを相手にしなければいけない中でポイントを取って行く、これは大変ですよね!
今週末の試合も普通に考えれば直前の仕事はしたくない。でもこのスケジュールの中ポイントを穫るから面白い!仕事は目一杯やりながらトライアスロンも頑張っていきたい。
もうこの通り真っ黒ですけど仕事の現場では「外仕事ばかりさせるからじゃ!」とネタにしているぐらいです(笑)。

※ このインタビューは2017年6月に行われました。2017年の団長の最高順位はエイジ11位でした。世界選手権出場の目標は2018年に持ち越しになっています

SUUNTO:改めて団長さんにとってトライアスロンとは?

団長: 「一番の調味料」なんですよ。なにより飯を旨くする。これはマヨネーズや砂糖より塩より・・・。
トライアスロン頑張ってヘロッヘロになった時に飲むぬる~い水が断然旨いんですよ!よく番組とかで、食レポみたいのありますけど、舌とか口の中がどうのこうのという表現をされていますけど、そんなんじゃなくて身体で味わいますから・・・。そりゃ これ以上のものはないですよ!

SUUNTO:トライアスロンを走り「勇ましい男」になるという強さに憧れる?

団長:勇ましさの中でも僕は、「やさしい力持ちになりたい」というのが子どもの頃からの理想あって...それを目標にしています。やさしく、みんなが気持ちよくなれる様な強さに憧れる。僕、マラソン大会でたら人のマッサージする事もありますからね!ゴールして少し前の人のところへ戻って一緒に走って、終わってマッサージする。すっごいきついんですけど、それで「すごいですね~」っていわれて心の中はウッシッシみたいな(笑)。
でもトライアスロンで水を取りに行って「団長だ!」と水を下げられてハイタッチを求められた時にはめっちゃ睨んでいたみたいなんですけどね・・・。まだまだ人間が出来ていないというか、余裕がないんですよね。それは体力もそう...しっかり鍛えて余裕ができれば、もっと理想の自分になれるかなと思っています。


All Photos: Yosuke SUGA

2017年5月に行われた南紀白浜トライアスロン大会の団長のログデータをMovescount AppでSUUNTOムービーにしたものです。

手首で心拍数を測定できるSuunto Spartan Sport Wrist HRは、トレーニングモードでのバッテリー持続時間が最大20時間、カラータッチスクリーンおよび100 m防水機能を搭載した高性能・多機能なマルチスポーツ対応GPSウォッチです。オンラインサービスMovescountで、トレーニングの成果を追跡、分析機能を活用することで、さらに効果的なトレーニングを行うことができます。すべてのSpartan Sportウォッチは本社工場があるフィンランドでひとつひとつ丁寧に手作りされています。

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安田大サーカス団長安田
1974年4月26日生まれ
芸能界きっての自転車男。もともと潜水が得意で潜水の世界選手権出場経験を持つ。
ふとした事がきっかけでトライアスロンの世界に足を入れ、昨年よりトライアスロンの世界大会を目指す。

http://eonet.jp/danchoyasuda/



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